自衛隊 大規模接種センター運営終了 隊員の労ねぎらう式典開催

ことし5月に開設された自衛隊による新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターが30日で運営を終了し、岸防衛大臣や菅前総理大臣が接種にあたった隊員などの労をねぎらいました。

自衛隊が運営する大規模接種センターは、ことし5月、東京と大阪の2か所に開設され、自衛隊の医官や看護官、民間の看護師などが、1日当たり、東京会場で1万人、大阪会場で5000人の予約枠を設けて接種にあたってきました。

最終日となった30日、2つの会場をオンラインでつないで任務完了の式典が開かれ、岸防衛大臣のほか、開設を指示した菅前総理大臣も出席しました。

この中で菅前総理大臣は「防衛省・自衛隊にとって初めての取り組みでさまざまな苦労や試行錯誤があったと思うが、官民一体となって191日間の長きにわたり見事に運営してくれた」と述べました。

そして、岸防衛大臣が接種にあたった隊員らを表彰したほか、看護師の派遣や会場の運営に協力した企業などに感謝状を手渡し、労をねぎらいました。

防衛省によりますと、半年余りの累計の接種回数は、東京が131万8000回余り、大阪が64万6000回余りの、合わせて196万4000回余りで、全国の総接種回数のおよそ1%にあたるということです。

式典のあと、岸防衛大臣は、記者団に対し「自治体のワクチン接種を国として強力に後押しし、国民全体の接種の推進に大きく寄与した」と述べました。