農相 “農業分野の人手確保へ支援” 外国人新規入国原則停止で

新たな変異ウイルスの感染の広がりを受けて、政府が、技能実習生を含む外国人の新規入国を原則停止したことに関連して、金子農林水産大臣は、農業分野の人手の確保に向けて引き続き支援していく考えを示しました。

新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が各国で広がっていることを受け、政府は30日から世界のすべての国や地域を対象に外国人の新規入国を原則停止し、農業などに携わる技能実習生も入国できなくなっています。

これに関連して、金子農林水産大臣は30日の閣議のあとの記者会見で「オミクロン株に対する情報がある程度明らかになるまでの臨時措置と聞いているが、引き続き状況を注視し、農林水産分野への影響を見極めたい」と述べました。

また、金子大臣は、農業分野の人手の確保に向けて、国内にいる外国人の在留期間を延長する措置や、ほかの産業から新たに雇用した場合に補助金を出すといった対応策をあげたうえで、「こうした事業の活用などで、各地の労働力確保を後押ししていきたい」と述べ、国として引き続き支援していく考えを示しました。