アメリカ国防総省 80人殺害のシリア空爆検証へ 隠蔽指摘受け

アメリカ国防総省はアメリカ軍がおととし、シリアで行った空爆で子どもや女性を含む80人を殺害したにもかかわらず、軍内部で情報が隠蔽されたと報じられたことをめぐり、住民の被害の詳細などについて新たな調査を開始すると発表しました。

アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは、11月13日、アメリカ軍が過激派組織IS=イスラミックステートへの掃討作戦を行っていたおととし3月、シリア東部のバグズ付近で戦闘機による空爆を行い、子どもや女性を含む80人を殺害したにもかかわらず、軍内部で情報が隠蔽されてきたと伝えました。

これについてアメリカ国防総省は29日、この空爆をめぐりオースティン国防長官が新たな調査を行うよう指示したと発表しました。

調査では空爆に関する報告書を見直すとともに住民の被害の詳細や報告の手順、それに国際法を順守していたかどうかなどを検証するとしています。

アメリカ軍はことし8月にアフガニスタンの首都カブールで行った空爆についても複数のメディアに誤爆の可能性を報じられたあと、調査の結果、空爆で10人の市民が死亡したと認めていて、アメリカ軍の対応への批判がさらに高まることも予想されます。