コロナで生活困窮の大学生など支援 食堂で白米を無料提供 長野

新型コロナウイルスの影響で生活が困窮している大学生などを支援しようと、長野県松本市の大学の食堂で1万4000食余りの白米を無料で提供する取り組みが始まりました。

この取り組みは、県内の食品事業者でつくる協議会が企業から寄付を募って、29日から信州大学 松本キャンパスと松本大学にある合わせて5か所の食堂で始めました。

取り組みでは松本市やその周辺で生産されたコメがふるまわれ、白米を無料で、カレーライスや丼ものなどを100円引きで提供します。
信州大学では営業が始まる前から学生が集まり、大盛りのごはんをおなかいっぱいになるまで食べていました。

協議会では、来月3日までの間に1万4000食余りを無料で提供し、大学生だけではなく、小中学生や医療従事者、それにいわゆるエッセンシャルワーカーの人たちが大学の食堂を利用した場合も対象になります。

医学部の男子学生は「去年ぐらいからアルバイトが減って、食費に使えるお金も減っていたので、とてもありがたいです」と話していました。
協議会に参加している会社の小山哲生社長は「コロナ禍で事業者も大変な影響を受けていますが、企業としても社会としても乗り越えていきたい」と話していました。