自殺した広島地検の検察官の遺族「公務災害」の認定を申請

2年前に自殺した広島地方検察庁の男性検察官の遺族が「自殺は長時間労働や上司からの強い叱責が原因だった」として「公務災害」の認定を申請しました。

亡くなった検察官の元同僚で、遺族の代理人を務める橋詰悠佑弁護士が29日、広島市内で会見を開きました。

広島地方検察庁に勤務していた男性検察官(当時29)は2年前の12月、「検察官にあるまじき行為をして申し訳ありません」などと書かれたメモを残し、広島市内の自宅で自殺しました。

会見の中で橋詰弁護士は「時間外労働が直近6か月の平均で80時間を超え、上司から強い叱責も受けていた」と述べ、広島地検に民間企業の労災にあたる公務災害の認定を申請したことを明らかにしました。

男性検察官は亡くなる1週間ほど前から、上司から強い叱責を受けていることや、仕事に対して不安を感じるといった内容のメッセージをSNSで知人に送っていたということです。

橋詰弁護士は「全国の検察でも同様のケースが複数ある」と述べ、検察に対し説明と公表を求めました。

遺族は「二度と同じような悲しい出来事が起こらないよう環境の改善を心から願っている」という内容のコメントを発表しました。

この問題で検察は去年1月「死亡の原因はわからない」などとする内部調査の結果を遺族に伝えています。

広島地検「真摯に対応していきたい」

広島地方検察庁は「真摯(しんし)に対応していきたい」とコメントしています。