静岡カツオ窃盗事件 焼津漁協が内部調査の報告書を県に提出

冷凍カツオの水揚げ量日本一を誇る静岡県の焼津漁港でカツオを盗んだとして、地元の漁業協同組合の職員や水産加工会社の元社長らが逮捕・起訴された事件を受けて、漁協は29日、内部調査の報告書を県に提出しました。

この中で、ほかにも職員がカツオの抜き取りに関与し、見返りを受け取ったケースが確認されたとしています。

職員の逮捕を受けて、焼津漁協では顧問弁護士や漁協幹部など6人をメンバーとする「調査委員会」を設置し、すべての職員と退職者、合わせて124人に聞き取りを行いました。

そして29日午前、西川角次郎組合長が、監督する立場にある県に対し内部調査の報告書を提出しました。

この中では、数十年前から10年前ごろまで、職員が社員旅行での遊興費や年末年始の飲み会の費用の一部に充てるため、魚を水産加工会社に渡して現金を受け取っていたとしています。

さらに、今回の事件以外にも漁協の競り人がカツオを抜き取って別の水産加工会社に渡し、見返りに金券を数回受け取ったと話しているとして「捜査状況によっては、さらに職員の逮捕者が出ることも十分に想定される」と指摘しています。

報告書を受け取った静岡県水産・海洋局の板橋威局長は「漁協の職員の逮捕は誠に遺憾だ。焼津漁港で水揚げを行った船主や漁業者からの信頼が損なわれている。信頼回復のため、報告書の内容も踏まえ徹底した再発防止策を講じてもらいたい」と述べました。