アジア各地で株価値下がり「オミクロン株」に警戒感

29日のアジアの株式市場では、新たな変異ウイルスが世界経済に与える影響への懸念から売り注文が広がり、先週末に続いて、多くの市場で株価は値下がりしました。

各地の代表的な株価指数の終値は、先週末と比べて、
▼シンガポールがおよそ1.4%の下落となったほか、
▼韓国と香港がおよそ0.9%、
▼台湾がおよそ0.2%、
それぞれ値下がりしました。

南アフリカで確認された新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が各地で見つかっていることで、世界経済の先行きへの懸念が広がり、売り注文が続きました。

市場関係者は「東南アジアでは経済活動の再開が進んでいただけに、新たな変異ウイルスへの警戒感が広がっている。ワクチンの効果や重症化のリスクといった情報が出始めるまでは、慎重な取り引きが続くとみられる」と話しています。