「オミクロン株」カナダで感染確認 アメリカでも警戒強まる

南アフリカで確認された新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が広がりを見せる中、カナダでも感染者が2人確認されました。
アメリカでは、感染確認の発表はありませんが、バイデン大統領が専門家のチームと協議を行うなど北米でも警戒が強まっています。

カナダ政府は、WHO=世界保健機関が「懸念される変異株」に指定した「オミクロン株」の感染者が首都オタワで2人確認されたと28日発表しました。

2人は、いずれもアフリカのナイジェリアへの渡航歴があるということです。

カナダのメディアは、北米で「オミクロン株」の感染確認が発表されたのはこれが初めてだとしています。

また、アメリカでは、感染確認の発表はありませんが、ホワイトハウスは28日、バイデン大統領が「オミクロン株」への対応をめぐり、首席医療顧問を務めるファウチ博士など専門家のチームと協議したと明らかにしました。

バイデン大統領は、詳細な分析結果を得るまでには2週間かかるものの、既存のワクチンによって重症化を一定程度予防できる可能性があるなどと報告を受けたということです。

アメリカ政府は、南アフリカを含むアフリカ南部の8か国からの渡航を制限することを発表しています。

また、バイデン大統領は、29日に最新の状況と対応を公表する予定だとしていて、警戒が強まっています。