ブラジル サンパウロにコロナ収束願い巨大ツリー

これから真夏を迎える南米のブラジルで、新型コロナウイルスの収束を願って巨大なクリスマスツリーに明かりがともされました。
現地では南アフリカで確認された新たな変異ウイルスへの懸念が広がっていて、市民から不安の声が聞かれました。

南半球に位置するブラジルでは、真夏を迎えるなかでクリスマスに向けた準備が本格化しています。

最大都市のサンパウロでは27日、高さ50メートルに及ぶクリスマスツリーが披露されました。

ブラジルではこれまでに60万人を超える人が新型コロナウイルスに感染して亡くなりました。

ツリーにはウイルスの収束とともに感染によって失われた人々のつながりを取り戻すことへの願いが込められていて、明かりがともされると幻想的な雰囲気が広がっていました。

ただ、現地では今も1日の感染者数が1万人を上回る日が多くあります。

さらに南アフリカで新たな変異ウイルスが確認されたことから、ブラジル政府がアフリカ南部6か国の入国を制限すると発表し、市民の間では感染が一段と広がらないか、不安の声も聞かれます。

ライトアップに参加した地元の大学生は「新たな変異ウイルスに関して十分な情報がありませんが、これまでと同様にあらゆる対策をとる必要があると感じています」と話していました。