デパート年末商戦 “リベンジ消費” 取り込み活発に

デパート各社のことしの年末商戦が始まり、コロナ禍で控えていた買い物を再開するいわゆる「リベンジ消費」を取り込もうという動きが活発になっています。

このうち、東京 千代田区の「大丸東京店」では、今月中旬から、女性用のコートの販売を強化する新たな取り組みを始めました。

売り場に設置されたQRコードを客がスマートフォンで読み取り、自分の体型や着こなしに関する質問に答えると、客に合ったデザインの商品をブランドごとに提案する仕組みです。

客足の回復傾向も相まって取り組みを始めてから、女性用コートの売り上げは去年の同じ時期よりおよそ30%増えているということで、店の営業推進部の藤井庸子さんは「ことしの商戦ではいいものを買いたいという需要が出ている」と話していました。

一方、東京 豊島区の「西武池袋本店」では、女性用のブーツの品ぞろえを大幅に増やしたところ今月の女性用の靴の販売が去年より20%増えました。

また、スーツケースは容量が大きめの商品を中心に今月の売り上げが去年より80%増えコロナ前の水準を上回る勢いで年末年始の帰省や行楽需要の高まりが背景にあると見ています。

緊急事態宣言が解除された先月、全国のデパートの既存店の売り上げは、去年を3%近く上回っていて、年末商戦をきっかけにリベンジ消費を取り込もうという各社の動きが広がっています。