「オミクロン株」で専門家“ワクチン効果が影響されるか注視”

南アフリカで確認された新たな変異ウイルスについて、海外の感染症に詳しい専門家は「ワクチンの効果がどれだけ影響されるかもう少し様子をみる必要がある」という見方を示しています。

『スパイクたんぱく質』に30以上の変異

海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎特任教授は「この変異ウイルスは表面にある『スパイクたんぱく質』という部分に30以上の変異があり、デルタ株よりも変異が多いことから感染力の増加やワクチンへの影響につながる可能性がある。今、調査が進められていると思うが現段階では感染力がある程度高い可能性があるためWHOはVOC=懸念される変異株にしたとみられる。ワクチンの効果がどれだけ影響されるかはもう少し様子をみる必要があるのではないか」と話していました。

私たちは現在行っている予防対策を

また、日本での対応については「香港で感染者が見つかっていて、日本にも入ってくる可能性はある。まずは南アフリカとその周辺からの入国者について、厳重に健康監視をすることが重要だ。日本で私たちが注意するべきこととしては、現在行っている予防対策を粛々と進めていくことだ。これから日本でも始まる3回目の追加接種を進め、日ごろからマスクを着用する、距離を保つなどの予防対策を取っていくことでかなり防げるのではないか」と話していました。