WTO閣僚会議が延期 「オミクロン株」確認で 林外相ら訪問中止

南アフリカで新たな変異ウイルスが確認されたことを受けて、WTO=世界貿易機関は、今月30日からスイスのジュネーブで開くことにしていた閣僚会議を延期すると発表しました。

この会議に出席予定だった林外務大臣と萩生田経済産業大臣は、現地への訪問を取りやめることになりました。

南アフリカで新たな変異ウイルスが確認されたあと、各国などはアフリカ南部からの渡航を制限するなど水際対策を強化しています。

こうした事態を受け、WTOは26日、日本時間の27日朝早く、緊急の会合を開き、今月30日から来月3日までスイスのジュネーブで4年ぶりに開催することにしていた閣僚会議を延期すると発表しました。

延期について、WTOは「不幸な情勢とそれが引き起こす不確実性を考慮すると、閣僚会議を延期し、条件が整った段階でできるだけ早く再開することを提案する以外に選択肢はないと考えている」としています。

この会議に出席予定だった林外務大臣と萩生田経済産業大臣は現地への訪問を取りやめることになりました。

会議では、新型コロナウイルスのワクチンや医療機器への公正なアクセスのルール作りなどが議論されることになっていましたがWTOは、参加者の健康と安全が最優先だとしていて、今後の議論の方法については改めて検討するということです。