東京原油先物価格 大幅値下がり 新しい変異ウイルスで警戒感

26日の東京原油市場は、南アフリカで新型コロナの新たな変異ウイルスが確認され、世界経済の先行きへの警戒感が強まったことから、原油の先物価格は大幅に値下がりしました。

26日の東京原油市場では、取り引きの中心となる先物価格の終値は、25日より2050円安い、1キロリットル当たり5万3210円でした。

南アフリカで確認された新たな変異ウイルスがデルタ株よりも感染力が強い可能性があるなどと伝わり、世界経済の先行きへの警戒感が強まったことや、今後ヨーロッパなど各国で人の移動を制限する動きが広がり、原油の消費が落ち込むのではないかという懸念が高まったのが、主な要因です。

市場関係者は「今回の変異ウイルスによる原油価格の値下がりが、来週開かれる予定の、原油の生産計画を話し合うOPEC=石油輸出国機構とロシアなどの産油国の協議の結果に、どのような影響を与えるか注視する必要がある」と話しています。