ポルトガル 航空機で入国に陰性証明義務づけ 航空会社に罰金も

ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、ポルトガルは、来月から航空機で入国するすべての人に陰性証明の提示を義務づけ、違反した乗客を搭乗させた航空会社には罰金を科すと発表しました。

ヨーロッパではドイツやフランスなど各国で新型コロナウイルスの感染が急拡大しています。

こうした中、ポルトガル政府は25日、来月1日から、EU=ヨーロッパ連合の域内からを含め、航空機で入国するすべての人に対して、到着時に陰性証明の提示を義務づける方針を発表しました。

違反した乗客を搭乗させた航空会社に対しては1人当たり2万ユーロ、日本円にして250万円余りの罰金を科すとしています。

ポルトガルは人口の87%近くがワクチン接種を終え、世界的にも高い接種率となっていますが、それでも周辺諸国の状況を受けて水際対策の強化に踏み切ることになりました。

コスタ首相は記者会見で「感染拡大を抑えるために引き続きワクチン接種に賭けていきたい」と述べていて、水際対策と合わせて国内では、ワクチンの効果を高めるための追加接種、いわゆる「ブースター接種」を急ぎ、来年1月末までに人口の4分の1に広げたいとしています。