福島第一原発 処理水放出海底トンネル建設へ あすにも調査開始

福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなどを含む処理水を放出するための、海底トンネルの建設に向けて、東京電力は27日にも海底の地質などを調べる調査を始めると発表しました。

福島第一原発で増え続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、国は、基準を下回る濃度に薄めたうえで、2年後をめどに海に流す方針で、東京電力は新たに作る海底トンネルを通して、原発の1キロほど沖合から放出する計画を示しています。

海底トンネルは安定した岩盤をくりぬいて作る必要があり、東京電力は27日にも海底の地質などを調べる調査を始めると発表しました。

まず磁気探査を行って、海底に障害になるようなものがないか調べたうえで、来月1日以降、地質を調べるためのボーリング調査を3地点で行うということです。

あわせて、放出前にトリチウムの濃度を測定するため、いったん処理水をためておく施設の建設に向けた工事も始めるとしています。

調査について、東京電力は当初、ことし9月に始めることを目指していましたが、地元自治体への説明などに時間がかかっていました。

東京電力は今後、処理水の放出に向けた計画を原子力規制委員会に申請し、審査を受けることにしていて、海底トンネルの設置完了は、放出を開始する予定の2年後の春ごろまでを目指すとしています。

東京電力の高橋邦明リスクコミュニケーターは「放出に向けては、スケジュールありきでなく、関係者の皆様から意見を聞き、丁寧に説明していきたい」と話していました。