大相撲九州場所 竜電が幕下優勝 出場停止処分から復帰

大相撲九州場所の幕下は、元小結の竜電が7戦全勝で優勝しました。
竜電は日本相撲協会のガイドラインに違反して不要不急の外出を繰り返していたとして、ことし夏場所から3場所出場停止の懲戒処分を受け、今場所から復帰していました。

九州場所の幕下は、元小結で高田川部屋の竜電と元十両で九重部屋の千代の海の2人が、12日目まで6戦全勝で並んでいました。
2人は13日目に対戦し、竜電が押し出しで勝って、7戦全勝で優勝しました。

竜電は山梨県出身の31歳。平成18年春場所に初土俵を踏んだあと、もろ差しの相撲で、平成30年の初場所で新入幕を果たし、さらに、おととしの名古屋場所では小結に昇進しました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために日本相撲協会が定めたガイドラインに違反して、原則外出禁止としていた期間に不要不急の外出を繰り返していたとして、前頭14枚目だったことしの夏場所から先場所まで3場所の出場停止の懲戒処分を受けていました。

処分が明けて復帰した今場所は西幕下47枚目で、白星を重ねていました。

竜電は「相撲を取らせていただけるだけでありがたい。初心に返って、一からやってきたことを出した。しっかり反省して、相撲に集中して稽古してきた」と話しました。

そのうえで「いい相撲を取って上に戻っていきたい。相撲道を一生懸命、頑張っていきたい」と今後に向けて真摯(しんし)に話していました。

三段目は金峰山が優勝

三段目では、木瀬部屋の金峰山、尾上部屋の大海、伊勢ノ海部屋の荒馬の3人が6戦全勝で並んでいました。

13日目、先に取り組みのあった大海が敗れ、金峰山が荒馬と対戦して突き出しで勝ち、金峰山が7戦全勝で優勝しました。

金峰山はカザフスタン出身の24歳。
日本大学相撲部の出身で、去年の全国学生選手権では個人戦でベスト4に入りました。
ことし9月の新弟子検査に合格して角界入りし、今場所、三段目の100枚目格付け出しで初土俵を踏みました。
身長1メートル91センチ、体重165キロの体格を生かし、持ち味の力強い突き押しで優勝を果たしました。

金峰山は「うれしい。優勝できてよかった。まだ体ができていないけれど、自分の相撲を取ればいけるなと感じた。これから立ち合いをもっと速くしたい」と話していました。

序ノ口は井上が優勝

序ノ口は13日目、ただ一人6戦全勝としていた木瀬部屋の井上が、立浪部屋の筑波山に勝って、7戦全勝で優勝しました。

井上は熊本市東区出身の22歳。
中学卒業後、木瀬部屋に入門し、平成27年春場所で初土俵を踏みました。
突き押しを持ち味に、おととしの名古屋場所では幕下25枚目まで番付を上げました。
しかし、去年の名古屋場所で右ひざの大けがをして途中休場し、続く秋場所からことしの春場所まで4場所連続ですべて休場して、番付を大きく下げていました。
地道な稽古とリハビリで復帰を果たし、西の序ノ口10枚目で迎えた今場所、持ち味の突き押しで白星を重ねて優勝しました。

井上は「ここまでずっとリハビリを積んできて、これだけの相撲が取れたので、よかった。志摩ノ海関のような腰の低い、厳しいおっつけからの突き放しをできるようにしたい。突き押しを貫き通して、十両、またその上を目指したい」と話していました。