仏 感染再拡大でワクチン追加接種対象の拡大など対策強化

フランス政府は、新型コロナウイルスのワクチンの追加接種の対象を、現在の65歳以上から18歳以上に広げ、ワクチン接種を進めることで感染の再拡大を食い止める方針です。

フランスでは、新型コロナウイルスの1日の感染者数が3万2000人を超えるなど感染が再び拡大し25日、ベラン保健相らが新たな対策を発表しました。

それによりますと現在65歳以上となっている追加接種の対象を18歳以上に広げるということです。またレストランなどを利用する際に提示が求められる接種証明は、接種から7か月で無効になり、有効とするには追加接種が必要だとしています。さらに、1度も接種をしていない人への対策も強化し、接種証明と同様の効力がある検査による陰性証明の有効期間を、24時間に短縮するとしています。

これによって接種をしていない人がレストランなどを利用する場合は有料の検査をより頻繁に受けることが必要になります。

フランスのワクチン接種率はことし9月、60%を超えたあと伸び悩み、現在はおよそ70%にとどまっています。

ベラン保健相は「フランスは今、感染の第5波の中にある。この波はことしの夏に比べて、より強く、長期間になる」と指摘し、感染の影響を最小限に食い止めるためワクチン接種への理解を求めました。