10月の全国デパートの売り上げ 去年同月比 3か月ぶりに上回る

全国のデパートの10月の売り上げは、緊急事態宣言の解除で外出を控える動きが和らいだことを背景に、冬物商品の販売が好調だったことから、去年の同じ月を3か月ぶりに上回りました。

日本百貨店協会によりますと、全国のデパート189店舗の10月の売り上げは、既存店どうしの比較で去年の同じ月を2.9%上回りました。

売り上げが前の年の同じ月を上回るのは3か月ぶりです。

緊急事態宣言の解除で外出を控える動きが和らいだことを背景に、衣料品やコート、ブーツなどの冬物商品を中心に販売が伸びたことや、高級時計や宝飾品などの高額商品の販売が引き続き好調だったことが主な要因です。

また、消費税率の引き上げの反動で売り上げが落ち込んだ、おととしの同じ月との比較では、1.3%の増加となりました。

日本百貨店協会は「歳末商戦の本格化や外出する人も増えたことで、売り上げは回復傾向にあると考えている。引き続き、感染対策を徹底しながら売り上げのさらなる回復を期待したい」としています。