外食チェーン10月売り上げ ほぼ前年並み 居酒屋など厳しい状況

全国の主な外食チェーンの先月の売り上げは、緊急事態宣言が解除されたあともファストフードの持ち帰りや宅配が好調だった一方で、居酒屋などでは厳しい状況が続き、去年の同じ月と比べて0.5%の減少とほぼ前年並みとなりました。

日本フードサービス協会によりますと、全国の主な外食チェーンの先月の売り上げは、去年の同じ月と比べて0.5%の減少と、ほぼ前年並みとなりました。

一方で新型コロナの感染拡大前のおととしとの比較では、6.1%減少しました。

業態別では、
▽「ファストフード」の売り上げは、緊急事態宣言が解除されたあとも、持ち帰りや宅配が好調で、去年より5.4%増加した一方で、
▽「パブ・居酒屋」は、休業していた店舗の再開は徐々に進んだものの、30.8%の減少、
▽「ファミリーレストラン」は、ランチタイムの来店客は回復傾向にあるものの夜間の営業はふるわず、6.5%の減少でした。

日本フードサービス協会は「全体としては売り上げは回復しつつあるが、居酒屋などは酒類の提供が再開されても厳しい状況は続いている。原材料価格の高騰も今後の懸念材料だ」と話していました。