10月の白物家電 国内出荷額 5か月連続で減少 巣ごもり需要一巡

エアコンや冷蔵庫など、いわゆる白物家電の10月の国内出荷額は、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が一巡したため、5か月連続で去年の同じ月を下回りました。

日本電機工業会によりますと、白物家電の10月の国内の出荷額は、およそ1573億円で、去年の同じ月を12.5%下回りました。

出荷額が去年の同じ月を下回るのは5か月連続で、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が一巡したことなどが主な要因です。

製品別では、
▽エアコンが7.8%
▽冷蔵庫が23.6%
それぞれ減少したほか、
▽コロナ禍で需要が大きく伸びた空気清浄機は、42.5%の大幅な減少となりました。

一方、住宅の建設が増加していることを受けて、食器洗い乾燥機や、クッキングヒーターが出荷額を伸ばしているほか、気温が下がったことで電気カーペットなどの暖房器具も好調だということです。

今後の見通しについて、日本電機工業会は「健康やクリーンに関する需要は今後も続くとみているが、半導体や部品の供給不足による出荷への影響が懸念される」としています。