イラン 核施設の査察制限 IAEA“解決への合意得られず”

IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長はイランが核施設への査察を制限している問題についてイラン側と協議したものの、解決に向けた合意は得られなかったと明らかにしました。
来週、5か月ぶりに再開する核合意の立て直しに向けた協議を前にイランに対する懸念が強まるものと見られます。

イランは核合意を離脱して制裁を再開させたアメリカへの対抗措置として高濃縮ウランの製造など核開発を強化するとともに、IAEAによる核施設への査察を制限していて、IAEAは現地での活動に「深刻な影響を与えている」と指摘しています。

こうした中、IAEAのトップ、グロッシ事務局長がイランの首都テヘランを訪問し23日、エスラミ原子力庁長官やアブドラヒアン外相と相次いで会談しました。

訪問を終えたグロッシ事務局長は24日、オーストリアのウィーンで記者会見し「結論は出ていない。最善の努力はしたが合意にいたらなかった」と述べ、イラン側と問題の解決に向けた合意は得られなかったことを明らかにしました。

イランの核開発問題をめぐっては24日から始まったIAEAの定例理事会でも意見が交わされるほか、今月29日には核合意の立て直しに向けた関係各国の協議が5か月ぶりに再開する予定ですが、欧米各国を中心にイランに対する懸念が強まるものと見られます。