韓国 感染者急増 政府“要因分析 第6波見据え対策に万全”

新型コロナウイルスの感染者が韓国で急増していることから、政府はその動向を注視し要因を分析することにしています。そして日本国内でも第6波を見据えた対策が求められるとして、3回目のワクチン接種や病床の確保を着実に進め、軽症者向けの飲み薬の実用化を急ぐ方針です。

新型コロナウイルスの海外での感染者は韓国で23日、初めて一日4000人を超え重症者も過去最多となったほか、ヨーロッパでも感染が再び拡大しています。

こうした状況について松野官房長官は「注視しているところだ。厚生労働省の専門家会合では、今後の感染再拡大も見据えて現在の低い水準の感染状況を維持していくことが重要だと評価・分析されている」と述べました。

韓国ではワクチン接種を終えた人が80%近くに上っているにもかかわらず感染者数が急増していることから、政府は要因を分析することにしています。

また日本国内でも年末年始を前に人の流れが増えることも予想される中で第6波を見据えた対応が求められるとして、対策に万全を期す方針です。

このため先に決定した対策の全体像に基づいて、来月始める3回目のワクチン接種や病床の確保などを着実に推進したい考えです。

また軽症者向けの飲み薬についても来月中の実用化を目指し、薬事承認が行われれば速やかに医療現場に供給していく方針です。