コロナ入国制限一部緩和 アフリカ豚熱の侵入対策強化へ

新型コロナウイルスの水際対策の緩和などで今後、海外からの入国者が増えるとみられることから、農林水産省はブタの伝染病、ASF=アフリカ豚熱の持ち込みを防ぐため24日、対策本部を開いて対策を強化していく方針を確認しました。

ASF=アフリカ豚熱は人には感染しないものの豚が感染すると致死率はほぼ100%とされ、国内で発生した場合、畜産業に大きな打撃となることが懸念されています。

これまでアフリカやヨーロッパなどが中心でしたが、アジアでも日本や台湾などを除く15の国や地域で確認されているということです。

農林水産省では今月から新型コロナ対策の入国制限が一部、緩和されるなど今後、発生国などからの入国者が増えるとみられることから24日、対策本部を開いて対応を検討しました。

この中で金子農林水産大臣は「人の往来の増加に伴いアフリカ豚熱の侵入リスクが高まっている。今後の対応について認識の共有をはかり対策に取り組んでいきたい」と述べました。

このあと今後の対策について、入国者にASFのウイルスが含まれている可能性がある肉製品の持ち込み禁止を周知徹底し水際対策を強化するほか、国内の養豚場に対してウイルスを媒介する野生動物の侵入防止対策など衛生管理の徹底を改めて求めるなど対策を強化する方針を確認しました。