軽石 茨城県や千葉県の海岸などでも少量の漂着 相次ぎ確認

各地の海岸に軽石が漂着する中、23日、茨城県神栖市の海岸で少量の軽石が見つかりました。県などによりますと、周辺への影響の報告はないということです。
千葉県では新たに南房総市で軽石が確認され、県は、軽石が見つかった場合は連絡するよう、地元の自治体や漁協に呼びかけています。

茨城 神栖の海岸で

軽石が見つかったのは、茨城県神栖市の日川浜海岸です。

地質を専門にするコンサルタントの横山芳春さんが23日、調査を行っていたところ、20個余りの軽石が砂浜に打ち上げられているのを見つけました。

軽石は木の枝などの中に点在していたということで、色は濃い灰色でゴツゴツとした形をしているほか、ところどころに黒い粒状のものが混じっているのが特徴です。

横山さんは「この特徴は小笠原諸島の海底火山『福徳岡ノ場』が噴火した際に出たとされる軽石と一致していて、同じ軽石である可能性が高い」と話しています。

一方、茨城県や地元の漁業協同組合によりますと、軽石が漂着したという情報や影響などの報告はないということです。

横山さんは「今のところ大量のものが一気に押し寄せているわけではなく、現状での影響はないのではないか。軽石が漂着すること自体は一般的であり、茨城県は冷静に対応するべきだと思う」と話しています。

千葉 南房総や館山の海岸で

千葉県は、まとまった量の軽石が漂着した場合に備え先週、伊豆大島近海に漁業調査船を派遣するなど、海面の監視を続けていて、房総半島沿岸や東京湾の沖合およそ30kmの範囲では、現在のところ軽石の漂流は確認できていないということです。

また、県は、港への侵入を防ぐためのオイルフェンスの設置場所を検討するなど、対策の準備を進めています。

一方、千葉県内ではこれまでに館山市や勝浦市などで少量の軽石が確認されていますが、県によりますと、23日、新たに、南房総市にある県の水産関係施設で、数ミリから17ミリほどの軽石がおよそ40個確認されたということです。

県はこのうち館山市の軽石について、小笠原諸島の海底火山のものかを調べるために、県の研究機関で軽石のサンプルを用いて分析を行っているということです。

また、館山市の海岸では、24日も新たに軽石が打ち上げられているのが見つかりました。

館山市では23日から、西からの強い風が吹いていて、県の漁港事務所によりますと、太平洋に面している相浜海岸で、24日、1センチから7センチほどの大きさの軽石が波打ち際の砂浜に点々と打ち上げられているのを確認したということです。

この軽石が小笠原諸島の海底火山の噴火で出たものかどうかはわかっていません。

ふだんからこの海岸などの清掃活動を行う地元のボランティアによりますと、これらは数日前には見られなかったということです。

ボランティア活動を行う鈴木隆史さんは「ついに来たかという感じです。遠いところの話だと思っていましたが、それなりの影響があるのではないかと心配しています」と話していました。

千葉県は、専門機関から提供される軽石の観測データを航海中の船に共有するなどして注意を呼びかけるとともに、軽石が見つかった場合は連絡するよう、地元の自治体や漁協に呼びかけています。