米 白人至上主義者集会主催者らに約30億円賠償命じる 連邦地裁

4年前、アメリカ南部バージニア州で白人至上主義者の集会に抗議していた人たちに車が突っ込み1人が死亡、多数がけがをした事件で、現地の連邦地裁の陪審員は集会の主催者らに日本円でおよそ30億円の賠償金を支払うよう命じる評決を下しました。

南部バージニア州のシャーロッツビルでは4年前、白人至上主義者の集会に抗議するデモを行っていた人たちに車が突っ込み、1人が死亡、30人余りがけがをしました。

車を運転していた白人至上主義者の男は終身刑の判決を受け服役していますが、けがをした人など9人が集会の主催者らを相手取って民事訴訟を起こしていました。

これについて州の連邦地裁の陪審員は23日、人種差別的な暴力行為があったことや精神的苦痛を受けたことなど、原告側の訴えを一部認めたうえで、集会の主催者や車を運転していた男に合わせておよそ2600万ドル、日本円でおよそ30億円の賠償金を支払うことを命じる評決を下しました。

一方、主催者側が連邦法で禁じられている人種差別的な暴力行為を企てたり共謀したりしたかについては陪審員の意見が一致せず、評決に至らなかったということです。

事件をめぐっては、トランプ前大統領が当初、白人至上主義者に一定の理解を示す発言をしたことでアメリカ社会の分断の象徴だと批判されたことなどから、今回の評決に注目が集まっていました。