東京五輪 “感染拡大が選手のパフォーマンスに影響” 約90%に

東京オリンピックに参加した国内の33競技の団体を対象にNHKがアンケート調査を行ったところ、新型コロナウイルスの感染拡大が選手のパフォーマンスに影響したという回答がおよそ90%に上り、実戦経験の不足や大会開催に反対する世論の影響を指摘する声が相次ぎました。コロナ禍で初めて開催されたオリンピックは、新型コロナが選手の技術面と精神面の両方で影響を及ぼしていた実態が改めて浮かび上がりました。

東京オリンピックの閉幕後、NHKは国内の33競技の団体を対象にアンケート調査を行い、回答がなかった1つの団体を除き部門が分かれる競技を加えた合わせて36の強化担当者などから回答を得ました。
この中で新型コロナの感染拡大が選手のパフォーマンスに影響したかどうか尋ねたところ
▽「影響があった」が56%
▽「どちらかといえば影響があった」が36%で
合わせて92%に上りました。

具体的な影響を複数回答で尋ねたところ
▽「実戦経験の不足」が88%
▽「行動制限などコロナ対策の負担」が67%に上ったほか
▽「開催反対の世論によるモチベーション低下」を挙げた団体も24%に上りました。

東京オリンピックで日本選手団は史上最多の58個のメダルを獲得する成果を挙げた一方で、本来のパフォーマンスが発揮できなかったという競技もあり、その背景として新型コロナが選手の技術面と精神面の両方で影響を及ぼしていた実態が改めて浮かび上がりました。
さらに今後のいちばんの課題を尋ねたところ
▽「選手の発掘や育成」が27%
次いで
▽「国などからの強化費の継続的な支援」が23%となり
自国開催のオリンピックのあと選手の強化をどう継続していくのかという競技団体の懸念が伺えました。

57年ぶりに自国開催の夏のオリンピックとなった東京大会がコロナ禍で異例な形で開催されたあと、日本のスポーツ界はその教訓と課題をいかに今後につなげていけるかが問われることになります。