中国 “いびつな美意識の助長を禁止” 芸能界への規制強化

社会的な影響力のある芸能界への締めつけを強めている中国の習近平指導部は、インターネット上の芸能人の情報をさらに規制する新たな通知を出しました。「いびつな美意識」の助長を禁止することなどを盛り込んでいて、国民の美意識にまで統制が及んだ形です。

中国政府でインターネットの管理を行う当局は、23日、インターネット上の芸能人の情報をさらに規制する新たな通知を発表しました。

通知では「ここ数年、ネット上では娯楽化傾向や低俗な発信があとを絶たず、悪い文化が主流の価値観に影響を与えている」と指摘しています。

その上で「健全なネット環境を築く」として、ネット上の芸能人の情報について「いびつな美意識」のほか、ぜいたくや享楽、拝金主義といった「よくない価値観」を助長したり、芸能人のスキャンダルを広めたりすることを禁止するなどとしています。

「いびつな美意識」について、中国政府はこれまでに「女性っぽい男性」を例に挙げていて、中性的な外見の男性アイドルをもてはやす風潮などを問題視したものと見られます。

中国の習近平指導部はこのところ、社会的な影響力のある芸能界への規制を強めていますが統制は国民の美意識にまで及んだ形です。

脱税などで摘発される芸能人も相次ぐ

習近平指導部が、社会的に影響力のある芸能界への締めつけを強める中、脱税などで摘発される芸能人も相次いでいます。

このうち、中国東部、浙江省杭州の税務当局は22日、インターネット上の影響力が強い「インフルエンサー」として知られている、朱宸慧氏と林珊珊氏の2人を脱税で摘発したと発表しました。

2人はインターネットの生中継で商品を販売する「ライブコマース」などを行っていましたが、発表によりますと、個人の所得をみずから設立した会社の収入にして、所得税を脱税していたということです。

税務当局は、加算税などを含めた追徴額は日本円で朱氏が12億円近く、林氏がおよそ5億円に上るとしています。

中国の税務当局は、ことし8月にも人気俳優の鄭爽氏を脱税で摘発し罰金など50億円余りの支払いを命じたと発表し、芸能人への取り締まりを強化する姿勢を示しています。