ドイツ クリスマスマーケットの中止相次ぐ コロナ感染急拡大

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているドイツでは、感染対策を強化するためこの時期恒例のクリスマスマーケットの中止を余儀なくされるところが相次いでいます。

ドイツでは新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていて、感染症対策にあたる政府の研究機関の発表で新規感染者数が6万人を超える日も出るなど過去最悪の水準となっています。

こうした中、一部の地域でこの時期恒例のクリスマスマーケットが開かれています。
このうち西部ケルンでは来場者はワクチンの接種を終えた人と感染後に回復した人に限られ、当局の監視員が会場を回ってスマートフォンに入っている接種証明の提示を求めています。

一方で開催の中止を余儀なくされるところも相次いでいて、世界的に有名な南部ニュルンベルクや、ドイツでは最も長いとされる600年近い歴史がある東部ドレスデンのクリスマスマーケットなどが感染対策の強化を理由に中止となりました。
22日に開幕する予定だったドレスデンでは、関係者が広場に立ち並んだ出店を解体したり、クリスマスの装飾を取り外したりしていました。

去年に続いてクリスマスマーケットが中止となったことに市民の女性は「感染対策をとれば開催できたのではないかと思います。本当に悲しいです」と話していました。