バイデン大統領 FRBパウエル議長の再任を発表 危機対応を評価

アメリカのバイデン大統領は、来年2月に任期が切れるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長を再任すると発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた危機対応などを評価したためで、今後は、長引くインフレという課題に向き合うことになります。

バイデン大統領は22日、中央銀行にあたるFRBの人事を発表し、来年2月に任期が切れるパウエル議長を再任すると明らかにしました。

パウエル議長は、トランプ前政権時代の2018年に議長に就任し、新型コロナウイルスの感染が急拡大した去年3月には、ゼロ金利と量的緩和からなる大規模な金融緩和策を導入して、経済の下支えに努めてきました。

与党・民主党の急進左派からは、金融機関の規制や気候変動問題への取り組みが不十分だとして再任を支持しない声もありましたが、バイデン大統領はこれまでの手腕を評価した形です。

また、民主党内で女性議長に推す声が上がっていたFRBのブレイナード理事については、副議長に指名するとしています。

バイデン大統領は声明で「2人が物価の安定や雇用の改善に向けた取り組みで経済をこれまでになく強くしてくれると確信している」などと期待を示しました。

今回の人事は、議会の承認を経て正式に決まります。

FRBは今月、量的緩和の規模の縮小を始め、コロナ禍の危機対応からの政策転換を進めていますが、アメリカ経済はインフレ懸念が強まっていて、パウエル議長は景気の回復を維持しながら物価上昇を抑えていく課題に向き合うことになります。

バイデン大統領 指名した2人とともに記者会見

アメリカのバイデン大統領は22日、指名した2人とともにホワイトハウスで記者会見を開きました。

この中で、バイデン大統領は「パウエル議長が家庭や経済が直面するインフレの脅威に対処し、最後までやり遂げるのにふさわしい人物だと確信している」と述べ、パウエル議長の手腕に期待を示しました。

一方、再任の指名を受けたパウエル議長は「高いインフレは食料などの必需品の費用の増加に対応できない家庭に打撃を与えてしまう。経済と強い労働市場を支えながら、さらにインフレが続かないようにするための手段を活用していく」と述べ、インフレへの対処に取り組む姿勢を強調しました。

また、副議長に指名されたブレイナード理事も「私の仕事は、働く人たちを中心に据えることだ。耐久力のある景気回復を作り出すためにパウエル議長と一緒に取り組んでいく」と述べ、意欲を示しました。