
ベトナム首相が日本訪問 経済や安全保障での関係強化に期待
ベトナムのファム・ミン・チン首相は、22日夜、日本を訪問し、滞在中、岸田総理大臣との会談などを通じて、経済や安全保障の分野で日本との協力をさらに進めたいとしています。
ベトナムのファム・ミン・チン首相は、岸田政権発足後、最初の首脳級の賓客として、22日から4日間の日程で日本を訪れています。
今回の訪問にあわせて、チン首相は、NHKの取材に対して書面で回答し「日本の新政権に公式に招待される初めての首脳となり、大変光栄だ」と述べました。
そして「ベトナムは、地域と世界の平和と安定、それに発展と繁栄のために両国関係が新たな段階へと発展することを望んでいる」として、今回の訪問が日本との関係強化につながることに期待を示しました。
そのうえで、経済や安全保障の分野での協力をさらに進めたいとしています。
ベトナムとしては、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた製造業などの再生を図りたい考えで、安全保障の分野では中国などと領有権争いのある南シナ海の問題を念頭に置いているとみられます。
チン首相は滞在中、岸田総理大臣などと会談するほか、JETRO=日本貿易振興機構の催しでスピーチを行う予定です。