新型コロナ レベル判断のための指標(11月21日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、医療のひっ迫の度合いをより重視して対策を行うとする新たな考え方をまとめました。
分科会は、医療がどれだけひっ迫するかは、各都道府県で異なるため、レベルの判断は都道府県が行うとしています。

これを受けて内閣官房は、都道府県がどのレベルにあるか判断するための指標として「医療提供体制等の負荷」と「感染の状況」の2つを示すことにしました。

このうち、「医療提供体制等の負荷」には「確保病床の使用率」、「重症確保病床の使用率」、「入院率」とその「先週比」、先週と比べた「重症者数の推移」の5つの項目があります。

また、「感染の状況」には、「PCR検査の陽性率」、10万人当たりの「新規感染者数」、「新規陽性者数」のそれぞれ「先週比」と「先々週比」、それに「感染経路が不明な人の割合」の5つの項目があります。

今月21日時点で内閣官房が発表したのは北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県、沖縄県の6つの都道府県のデータです。

「医療提供体制等の負荷」

まず、「医療提供体制等の負荷」です。

「確保病床の使用率」は
▽北海道で3%
▽東京都で1%
▽愛知県で1%
▽大阪府で3%
▽福岡県で1%
▽沖縄県で0%です。

「重症確保病床の使用率」は
▽北海道で1%
▽東京都で3%
▽愛知県で1%
▽大阪府で2%
▽福岡県で2%
▽沖縄県で2%です。

「入院率」、そして、その「先週比」は、内閣官房発表の6つの都道府県でいずれも適用外となりました。

「適用外」については、文末を参照してください。

先週と比べた「重症者数の推移」です。

数値が1を超える状態が続くと増加傾向にあることを示します。

▽北海道では2.00倍
▽東京都で0.83倍
▽愛知県で0.56倍
▽大阪府で0.70倍
▽福岡県で0.90倍
▽沖縄県で0.38倍でした。

感染の状況

次に「感染の状況」です。

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

▽北海道で1.0%
▽東京都で0.3%
▽愛知県で0.3%
▽大阪府で0.2%
▽福岡県で0.4%
▽沖縄県で0.1%でした。

人口10万当たりの最近1週間の新規感染者数です。

▽北海道で3人
▽東京都で1人
▽愛知県で1人
▽大阪府で1人
▽福岡県で1人
▽沖縄県で0人でした。

次に新規感染者数の先週比です。

数値が1を超える状態が続くと増加傾向にあることを示します。

▽北海道で1.79倍
▽東京都で0.70倍
▽愛知県で0.69倍
▽大阪府で0.62倍
▽福岡県で1.62倍
▽沖縄県で0.32倍でした。

先々週比は
▽北海道で2.17倍
▽東京都で0.86倍
▽愛知県で0.54倍
▽大阪府で0.57倍
▽福岡県で1.58倍
▽沖縄県で0.13倍でした。

最後に感染経路が不明な人の割合です。

▽北海道で26%
▽東京都で66%
▽愛知県で69%
▽大阪府で57%
▽福岡県で49%
▽沖縄県で50%でした。

適用外について

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は「入院率」の指標について、以下の場合には適用されないとしています。

療養者数が、人口10万当たり10人未満の場合。

新規陽性者数のうち、入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。