東京都議会 木下富美子議員が辞職 無免許運転で在宅起訴

無免許運転を繰り返したとして道路交通法違反の罪で在宅起訴された木下富美子都議会議員が辞職しました。
記者会見で木下議員は「交通法規に対する順法精神が、しかんしていたことは本当に申し訳なく思います。多くの都民、有権者の皆さんに改めておわび申し上げます」と述べ、謝罪しました。

木下富美子都議会議員は、選挙期間中に無免許運転で人身事故を起こしたなどとして、ことし9月に書類送検され、7回にわたって無免許運転を繰り返したとして道路交通法違反の罪で先週、在宅起訴されました。

木下議員は、22日午後6時すぎから都庁で記者会見を開き「都議会議長に辞表を提出することを決断しました。小池知事と直接話し、支援者とも相談する中で決断しました」と述べ、議員を辞職する考えを明らかにしました。

そのうえで「交通法規に対する順法精神が、しかんしていたことは本当に申し訳なく思います。今後下される司直の判断に従い、罪を償っていきます。多くの都民、有権者の皆さんに改めておわび申し上げます」と述べ、謝罪しました。

小池知事とのやり取りについては「ここはいったん退いて、今回の交通事故の解決に専念してはどうかとの助言をいただいた。また、これで人生が終わるわけではなく、今回の不祥事を反省し、再出発するときには相談に乗るという話もいただいた。小池知事は、私の政治の師であり、政治の舞台へのきっかけをつくってくれた。大変な迷惑をかけた私を親身に考えてくれることは本当にありがたい」などと述べました。

会見のあと、木下議員は午後8時前、都議会の三宅茂樹議長に辞表を提出し、受理されました。

これにより木下議員は辞職しました。

木下議員をめぐって、検察は人身事故を起こした疑いについては起訴猶予に、通報せずに走り去った疑いについては嫌疑不十分で不起訴にしています。

所属していた「都民ファーストの会」がコメント

辞職した木下富美子都議会議員は、無免許運転が発覚した当時、「都民ファーストの会」に所属していました。

7月の都議会議員選挙も「都民ファーストの会」から立候補して当選しましたが、問題の発覚後、除名処分になりました。

木下議員の辞職をうけて「都民ファーストの会」の増子博樹幹事長はコメントを出しました。

この中で「遅きに失したとはいえ、今回の判断について重く受けとめる。また、木下議員は事故当時、わが会派に所属していた議員であり、改めておわび申し上げます。木下議員には、都民の皆様から寄せられた厳しい声にしっかりと向き合い自身の行動を深く省みていただきたい」としています。

また「改めて、会派所属議員の法令順守を徹底するとともに、本件により失われた信頼の回復に向け、全力で取り組んで参ります」としています。

他会派「辞職は遅きに失した」「憤りを禁じえない会見」

このほか、コメントを出した会派からは「辞職は遅きに失した」とか「議会の決議や都民の声を軽視するかのような発言で憤りを禁じえない会見だった」などといった厳しい意見が出ています。

このうち、都議会公明党は「在宅起訴までされる状況にありながらも、辞職表明に時間がかかったことは大変残念だ。長期間にわたって議会を混乱させたにもかかわらず、きょうの記者会見でも真摯(しんし)な反省がなかったことは誠に遺憾です。都議会に対する都民の信頼を大きく損ない、品位と権威を著しく傷つけたことは、断じて許されるものではない」とコメントしています。

このうち共産党都議団は「無免許の状態で運転を繰り返したうえ、選挙期間中に事故を起こしたことを明らかにしないまま当選したことは、議員としての資質・資格・自覚と責任に欠ける。在宅起訴されてようやく辞職を表明したことは遅きに失したといわざるをえない」としています。

また、都議会立憲民主党は「辞職は遅きに失したと言わざるをえない。きょうの会見で木下氏からこの間の経緯や辞職に至った理由などについて話があったが『自分は悪くない』という開き直ったような姿勢、議会の決議や都民の声を軽視するかのような発言が目立ち、憤りを禁じえない会見だった」とコメントしています。