袴田事件 弁護側が提出した新鑑定結果 検察は反論の姿勢

いわゆる「袴田事件」で、死刑が確定した袴田巌さんが求めている再審・裁判のやり直しに関して、東京高等裁判所で3者協議が開かれ、弁護側が新たに提出した鑑定結果について、検察は反論する姿勢を示しました。

袴田巌さん(85)は、昭和41年に今の静岡市清水区で、一家4人が殺害された事件で死刑が確定しましたが、無実を訴えて再審を申し立てています。

22日は裁判所と弁護士、検察による非公開の協議が行われ、終了後に弁護団が会見を開きました。

この事件では、袴田さんの逮捕から1年後に血痕が付いた衣類が現場付近のみそタンクから見つかり、袴田さんが犯行時に着ていたものだとされましたが、弁護団は1年以上、みそに漬かった衣類の赤みは消えるはずで、ねつ造された証拠だと主張しています。

弁護団は今月、血液の成分「ヘモグロビン」は、みそのような成分のものと触れると化学反応が進み、数週間以内に赤みがなくなるという専門家の鑑定結果を新たに提出しましたが、弁護団によりますと22日の協議で、検察は鑑定結果に反論する姿勢を示したということです。

検察は来年2月末までに、専門家の意見などを踏まえた意見書などを提出する見通しです。

会見で袴田さんの姉のひで子さんは「もう50年以上闘っているので長引いているとは思いません。頑張って再審を認めてもらいます」と話していました。