知事会 ワクチン3回目接種へ “時期や供給量など早期提示を”

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種に向けて、全国知事会は、オンラインで会合を開き、接種の時期や供給量などを早期に示すよう国に求める緊急提言をまとめました。

会合では、2回目と3回目のワクチン接種の間隔を原則8か月以上とする政府の方針について、徳島県の飯泉知事が、「国の方針が二転三転し、現場に大変な混乱をきたしている」と苦言を呈したほか、北海道の鈴木知事も、「6か月でも接種できる例外規定の具体的な判断基準を示すべきだ」と指摘するなど、意見が相次ぎました。

また3回目の接種に、2回目までと種類が異なるワクチンを使用することをめぐっても意見が出され、鳥取県の平井知事は、「ファイザー社製を希望する人が仮に多かった場合に本当に確保されるのか、もっと情報をつまびらかにしてほしい」と求めました。

一方、会合には、21日から本格的に公務に復帰した東京都の小池知事も出席し、「年末年始で人の動きが活発化することも予想され、最大限の警戒が不可欠だ。ワクチンの追加接種は極めて重要であり、混乱が生じないよう安定的に供給してほしい」と述べました。
そして知事会は、
▽ワクチンの具体的な配分量や配送スケジュールなどを早期に示すことや、▽5歳から11歳への接種について、効果や副反応の情報発信を行うこと、
それに
▽緊急事態宣言などを出す際の新たな5段階のレベルについて、ガイドラインを示すことなどを求める緊急提言をまとめました。