介護福祉士目指す外国人の入国再開 実技研修後 現場へ

新型コロナウイルスの水際対策が徐々に緩和されていますが、EPA=経済連携協定で介護福祉士を目指す外国人の入国も再開し、介護現場に出る前の研修が続けられています。

EPA=経済連携協定に基づくインドネシア、ベトナムフィリピンの3か国からの入国は8月以降、順次再開されています。

このうちフィリピンからは当初の予定より、およそ4か月遅れて先月21日からの3日間で介護福祉士や看護師を目指す男女234人が入国しました。

2週間の隔離を終え、今月8日からは日本語や介護の実技の研修が行われています。

この日行われた研修では、食事の介助の時に使うことばなどを学んでいました。

今回入国した人たちは、来年2月まで研修を受けたあと、国内各地の介護施設で3年間働きながら介護福祉士の資格の取得を目指します。

研修を受けているオリヴェロス・ガミラ・ライ・ソヒオングさんは、「新型コロナウイルスの影響で入国が遅れ、不安でしたが、やっと日本に来ることができてうれしいです。介護福祉士の資格を取得してフィリピンに残した娘を呼び寄せて長く日本で働きたいです」と話していました。

慢性的な人手不足が続く介護現場では、新型コロナウイルスの水際対策で外国人材が入国できないことに懸念が強まっていましたが、特定技能や技能実習などの制度に基づく入国も、受け入れ団体や施設が行動管理などに責任を持つ場合に限って認められるようになり、今月8日から申請の受け付けが始まっています。