アメリカ 南シナ海でフィリピン輸送船の進路妨害の中国に警告

南シナ海でフィリピンの輸送船が中国海警局の船に進路の妨害を受けたとされる問題で、アメリカ国務省は「フィリピンの公用船舶に対する武力攻撃にはアメリカによる防衛義務を定めた相互防衛条約が適用されることになる」とする声明を発表して中国に強く警告しました。

フィリピン政府は中国などと領有権を争う南シナ海で、11月16日、自国の軍が雇った民間の輸送船2隻が南沙諸島、英語名スプラトリー諸島にある岩礁に常駐する兵士のための補給物資を運んでいたところ、3隻の中国海警局の船に進路を妨害され、放水を受けたとしています。

中国は「同意を得ずに中国の海域に侵入したためだ」などと主張し対応を正当化しています。

これについてアメリカ国務省のプライス報道官は19日声明を発表し「地域の平和と安定が直接脅かされる事態に直面し、アメリカは同盟国フィリピンとともにある」として、フィリピンを支持する考えを強調しました。

そのうえで「南シナ海でのフィリピンの公用船舶に対する武力攻撃にはアメリカによる防衛義務を定めた相互防衛条約が適用されることになる」とし中国に対し、強く警告しました。

アメリカは、中国が南シナ海でほぼ全域の管轄権を持つと主張していることについて繰り返し「違法だ」と批判していますが、事態の沈静化のめどは立っていません。