中国選手不明 女子テニス協会 “中国での大会開催見送りも”

中国の前の副首相との不倫関係などを告白したとされる文書がネット上で公開され、行方がわからなくなっていると伝えられている女子テニス選手をめぐって、WTA=女子テニス協会のトップは、適切な調査が行われなければ中国での大会の開催などを見送ることも辞さないという考えを示しました。

中国の女子プロテニスの彭帥選手をめぐっては、中国共産党の最高指導部のメンバーだった張高麗前副首相から性的関係を迫られたり、一時は不倫関係にあったりしたことを告白したとされる文書がSNS上に投稿され、その後、行方が分からなくなったと、海外メディアが伝えています。

これまでに国際的な人権団体が中国政府の姿勢を批判する声明を出したほか、大坂なおみ選手など世界のトッププレーヤーからも彭選手の無事を祈る声が上がっています。

これについて、WTA=女子テニス協会のスティーブ・サイモンCEOは18日、CNNテレビのインタビューの中で「中国から事業を引き揚げ、あらゆる複雑な問題に対処することになっても構わない。これは事業より重大な問題だからだ」と述べ、調査が適切に行われなければ中国での大会の開催などを見送ることも辞さない考えを示しました。

これに対して中国外務省の趙立堅報道官は19日の記者会見で「これは外交問題ではなく、関係する状況を把握していない」と述べるにとどまりました。

国連人権高等弁務官事務所「所在と健康 証拠得ることが大切」

行方がわからなくなっていると伝えられている中国の女子プロテニスの彭帥選手について、国連人権高等弁務官事務所のエリザベス・スロッセル報道官は19日、スイスのジュネーブの定例記者会見で「彭帥選手の所在と健康でいることを示す証拠を得ることが大切だ」とした上で、性的関係を迫られたとする彭選手の主張について、透明性のある調査が必要だと述べました。