病院内の保育所の保育士 コロナ禍で負担増 労働組合が調査

病院で働く医療従事者の子どもを預かる「院内保育所」の現状を労働組合が調べた結果、閉園後の延長保育を実施する保育所のうち、保護者の迎えがあるまで行うと回答したのはおよそ60%で、去年の調査より12ポイント余り増えたことが分かりました。労働組合はコロナ禍による医療従事者の長時間労働などで、院内保育所で働く保育士の負担は大きくなっているとして、待遇の改善を訴えています。

この調査は労働組合の「日本医労連」=日本医療労働組合連合会が、ことし3月から5月にかけて行いました。

病院で働く医師や看護師などの子どもを預かる院内保育所のうち、全国の157の施設から回答がありました。

それによりますと、閉園後の「延長保育」を行っているのは82.2%で、去年の調査より4.2ポイント増えました。

このうち保護者の迎えがあるまで行うと回答したのは60.5%と、去年より12.1ポイント高くなりました。

労働組合は新型コロナウイルスの影響による医療従事者の長時間労働などが背景にあると分析しています。

また、コロナ禍での業務については「精神的負担を感じている」と回答したのは69.4%にのぼりました。

「感染対策をどこまで徹底すればいいのか分からず不安だ」「医療従事者の子どもを預かっていることに対する偏見を感じる」などという声が聞かれたということです。

「医労連」の川上真理書記次長は「院内保育所で働く保育士は認可保育園と比べて賃金水準が低いケースが多く、このままでは離職の増加につながるおそれがあると感じる。医療従事者が子どもを育てながら安心して働き続けるためにも、院内保育所で働く人の待遇改善が求められている」と話しています。