デジタル家電出荷 4か月連続減少 巣ごもり需要一巡など影響

テレビなどデジタル家電の先月の国内出荷額は、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が一巡したことや半導体不足の影響で、去年の同じ月より24%減少し、4か月連続のマイナスとなりました。

電機メーカーなどでつくるJEITA=電子情報技術産業協会によりますと、デジタル家電の先月の国内出荷額は895億円で、去年の同じ月と比べ24.6%減少しました。

新型コロナの感染拡大に伴う巣ごもり需要が一巡したことが主な要因で、7月以降、4か月連続で減少しました。

製品別では、カーナビなどの「自動車関連の機器」が、世界的な半導体不足による車の減産の影響を受けて、35.8%減少しました。

テレビやレコーダーなどの「映像機器」は13.8%の減少でした。

一方で「オーディオ関連機器」のうちシステムオーディオは、新型コロナの感染が落ち着き、店頭で性能を確かめることができるようになったことから、わずかながらも5か月ぶりに増加しました。

今後の見通しについて、電子情報技術産業協会は「巣ごもり需要の一巡による厳しい状況は変わらないが、新型コロナの感染が落ち着き人の動きが戻りつつあるため、年末商戦に向けて消費が底上げされることに期待したい」と話しています。