「アレフ」への施設の一時使用禁止処分 請求撤回 公安調査庁

オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」をめぐり、公安調査庁は、先月公安審査委員会に初めて行った、教団施設の使用などを一定期間禁止する再発防止処分の請求について、「アレフ」から活動実態の報告が提出されたことを受けて撤回しました。

オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」をめぐっては「団体規制法」に基づく観察処分が適用されていて、監視を続けている公安調査庁は、活動拠点や資産など教団の活動実態を3か月ごとに報告するよう義務づけています。

しかし「アレフ」は、ことし2月からの半年分の報告を提出せず、その後の指導にも応じなかったことから、公安調査庁は先月、教団施設の使用や信者の勧誘などを一定期間禁止する再発防止処分を適用するよう公安審査委員会に初めて請求しました。

こうした中「アレフ」から、2月からの半年分と、8月から先月までの報告が提出されたことを受けて、公安調査庁は19日、再発防止処分の請求を撤回しました。

ただ提出された報告には、構成員の地位など記載のない事項もあるということで、公安調査庁は重要施設への立ち入り検査や是正指導を行って、指導に応じない場合は新たな処分の請求も含めて検討する方針です。

公安調査庁は19日も教団施設を立ち入り検査

一方、公安調査庁は教団の活動実態を調べるため19日、東京・足立区と埼玉県越谷市にある教団の施設を立ち入り検査しました。

このうち、首都圏で最大規模の活動拠点である東京 足立区の施設には午前8時半すぎに公安調査庁の調査官10人余りが検査に入りました。

公安調査庁によりますと、再発防止処分の請求を受けて「アレフ」が提出した報告書には、収益事業によって得た現金や不動産などの資産の状況や、出家した構成員の地位など、報告が求められている内容の一部が記載されていなかったことなどから活動実態を把握するために検査を実施したということです。

足立区の施設では、アレフ側がなかなか応じる姿勢を見せず、調査官が拡声機やインターフォン越しに検査に応じるよう求めました。

そして、検査開始から30分後にようやく信者とみられる男性が建物のドアを開け、声を荒らげて調査官とやりとりしていましたがその後、調査官はひとりひとり検温をして施設内に入りました。

公安調査庁によりますと足立区の施設の立ち入り検査は、午後5時半すぎまで行われ、オウム真理教元代表の麻原彰晃 本名・松本智津夫元死刑囚の写真や、説法を収録した教材などが多数、保管されていることを確認したということです。