ドイツ 1日のコロナ感染者6万人超 段階的に規制強める方針発表

ドイツでは新型コロナウイルスの新規感染者が6万人を超えて1日の感染者数としてはこれまでで最も多くなり、メルケル首相は感染して入院した人の割合を基準に段階的に規制を強める方針を発表しました。

ドイツでは感染が急速に拡大していて、感染症対策にあたる政府の研究機関は18日、1日の感染者数がこれまでで最も多い6万5371人に上ったと発表しました。

医療がひっ迫している地域もあり、感染して亡くなった人は264人となっています。

メルケル首相は18日、記者会見を行い、感染して入院した人の割合を基準として、地域ごとに段階的に規制を強める方針を示しました。

具体的には感染して入院した人が人口10万人あたり3人を超えた地域では、飲食店などの利用を原則としてワクチンの接種を終えた人に限るとし、さらに、6人を超えた場合は、ワクチンの接種を終えていてもナイトクラブやバーなどの利用に検査の陰性証明が必要になるなどとしています。

ドイツではワクチンの接種に消極的な人もいて、接種のペースが秋以降伸び悩み、18日時点で接種を終えた人の割合は67.8%にとどまっています。

メルケル首相はワクチンの接種を呼びかけるとともに「このままでは非常に困難な状況に陥ることになる。急速な感染拡大を速やかに止める必要がある」と述べて理解を求めました。