中国国営メディア 不明のテニス選手記したとされるメール公開

中国の前副首相との不倫関係などを告白したとされる文書がインターネット上で公開され、安否が懸念されている女子テニス選手をめぐり、中国の国営メディアは、この選手が記したとされるメールを公開しました。メールには「私は行方不明ではなく、危険な状態でもない」などと記されていますが、ツイッター上では投稿された内容の信ぴょう性を疑う声が相次ぐなど、波紋が広がっています。

中国のテニスプレーヤー、彭帥選手をめぐっては、習近平指導部で党の最高指導部のメンバーだった張高麗前副首相に性的関係を迫られたり、一時は不倫関係にあったりしたことを告白したとされる文書が、本人のSNSのアカウントに投稿され、海外メディアはその後、彭帥選手の行方がわからなくなったと伝え、安否が懸念されています。

こうした中、中国の国営メディアは、彭帥選手がWTA=女子テニス協会あてに記したとされる英語のメールをツイッター上で公開しました。

この中では「私は行方不明ではなく、危険な状態でもない。家で休んでいるだけですべて順調だ」などと記されています。

これを受けて、WTAのスティーブ・サイモンCEOは声明を発表し「彼女の安全と行方に対する懸念が高まっただけだ。彼女が実際にメールを書いたと信じるのは難しく、検証可能な証拠が必要だ」と強調しました。

また、ツイッター上でも、投稿された内容の信ぴょう性を疑う声が相次ぐなど波紋が広がっています。

中国外務省「これは外交問題ではない」

中国外務省の趙立堅報道官は18日の記者会見で、中国の女子テニスプレーヤー、彭帥選手が記したとされるメールを、中国の国営メディアが公開したことや選手の安否について、外国メディアの記者から問われ「これは外交問題ではない。状況を把握していない」と述べるにとどめました。

中国外務省の報道官は、これまでの記者会見でも彭帥選手をめぐる問題への回答を避けていて、17日の記者会見では趙報道官が「あなたたちは、中国外務省の報道官は何でも答えられると思っているのか」と、いらだちを見せる一幕もありました。

中国外務省は記者会見の内容を紹介するホームページでも、関連する質疑応答を掲載しておらず、対応に苦慮している様子をうかがわせています。