新型コロナ 13都道府県の感染状況 5指標7項目(11月17日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。


内閣官房が発表した北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、それに沖縄県の13都道府県では、11月17日時点で、多くの地域で「ステージ3」を下回っています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中には、すぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 病床使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で1%
▽埼玉県で3%
▽千葉県で2%
▽東京都で1%
▽神奈川県で3%
▽岐阜県で2%
▽愛知県で1%
▽三重県で0%
▽京都府で2%
▽大阪府で3%
▽兵庫県で3%
▽福岡県で1%
▽沖縄県で0%となっています。

医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、内閣官房発表の13都道府県すべてで適用外となりました。

【「適用外」について】
指標の「入院率」は、すべての療養者に占める、入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに、自宅や施設で療養する人が増えることから「入院率」は、数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり、医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち、入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体については、ステージの判断は行われません。

医療ひっ迫 重症者の病床使用率

重症者の病床使用率は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で1%
▽埼玉県で5%
▽千葉県で1%
▽東京都で3%
▽神奈川県で3%
▽岐阜県で0%
▽愛知県で1%
▽三重県で0%
▽京都府で0%
▽大阪府で3%
▽兵庫県で3%
▽福岡県で2%
▽沖縄県で0%となっています。

療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で3人
▽埼玉県で2人
▽千葉県で1人
▽東京都で2人
▽神奈川県で1人
▽岐阜県で1人
▽愛知県で1人
▽三重県で0人
▽京都府で1人
▽大阪府で3人
▽兵庫県で2人
▽福岡県で1人
▽沖縄県で2人でした。

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で0.9%
▽埼玉県で0.4%
▽千葉県で0.4%
▽東京都で0.3%
▽神奈川県で0.6%
▽岐阜県で0.4%
▽愛知県で0.4%
▽三重県で0.5%
▽京都府で0.8%
▽大阪府で0.2%
▽兵庫県で0.6%
▽福岡県で0.3%
▽沖縄県で0.3%となっています。

新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は、ステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で3人
▽埼玉県で1人
▽千葉県で1人
▽東京都で1人
▽神奈川県で1人
▽岐阜県で1人
▽愛知県で1人
▽三重県で0人
▽京都府で1人
▽大阪府で2人
▽兵庫県で1人
▽福岡県で1人
▽沖縄県で1人となっています。

感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で37%
▽埼玉県で54%
▽千葉県で75%
▽東京都で67%
▽神奈川県で54%
▽岐阜県で29%
▽愛知県で56%
▽三重県で0%
▽京都府で42%
▽大阪府で44%
▽兵庫県で39%
▽福岡県で38%
▽沖縄県で18%となっています。