ロサンゼルスで2年ぶりにオートショー 注目は新興メーカーのEV

EV=電気自動車へのシフトが世界的に進む中、アメリカ・ロサンゼルスで大規模な自動車展示会が始まり、新興メーカーのEVに注目が集まっています。

去年、新型コロナウイルスの影響で中止されたロサンゼルスオートショーは2年ぶりの開催となり、世界各地から30以上のブランドが参加しています。

注目されているのがアメリカ・カリフォルニアの新興メーカーで、このうちフィスカーは、来年生産を始める計画のSUV=多目的スポーツ車タイプのEVを初めて披露しました。

車内のカーペットに廃棄されたペットボトルや漁網をリサイクルしたプラスチック素材を採用するなど、環境への配慮を前面に打ち出しています。

ヘンリック・フィスカーCEOは「私たちは世界で最も持続可能な車づくりを目指している。企業は二酸化炭素の削減について厳しい目標をみずから立て、政治家から言われなくても行動を起こすべきだ」などと話していました。
一方、同じく新興メーカーのミュレンは、部品の調達や組み立てなどをアメリカ国内で行うことにこだわったSUVタイプのEVを発表しました。

アメリカでは、中国やヨーロッパなどに比べてEVの普及は進んでいませんが、バイデン大統領は、2030年までに走行中に排ガスを出さない新車の割合を50%まで高める目標を打ち出していて、メーカー各社がEVシフトの戦略を急いでいます。

ロサンゼルスオートショーは環境重視

自動車の大規模な展示会は年間を通してアメリカ各地で開かれますが、大手メーカー各社は、自動車産業の街として知られるミシガン州 デトロイトでのイベントで新型車などを発表する傾向が強いほか、最近は新型コロナの影響で、発表をオンラインに切り替えるメーカーもあります。

一方、ロサンゼルスオートショーには、最近、新興のメーカーが多く出展し、環境への配慮をうたったEVなどを披露しています。

カリフォルニア州は、州内でのガソリン車の新車販売を2035年までに禁止すると表明しているほか、シリコンバレーのIT企業が自動運転技術の開発などでしのぎを削る場所でもあることが背景にあるとされています。

アメリカはEVシフト遅れる

世界の90以上の国で市場調査などを行っている調査会社、エクスペリアンのまとめによりますと、アメリカで去年販売された新車の台数全体に占めるEVの割合は1.68%と、2%以下にとどまっていて、中国やヨーロッパに比べてEVシフトは進んでいません。

一方、カリフォルニア州では、去年の新車販売台数に占めるEVの割合が5.85%と、アメリカ全体の3倍以上になっています。

アメリカでのEVの販売台数をメーカー別にみると、テスラが全体のおよそ8割を占めて圧倒的なシェアを持っていて、フィスカーやミュレンといったメーカーは「第2、第3のテスラ」として成長していけるかが注目されています。