米CDC 新型コロナ 再感染拡大懸念 “追加ワクチン接種を”

アメリカでは感謝祭やクリスマスの時期を前に、新型コロナウイルスの感染が再び拡大する懸念が高まっていて、CDC=疾病対策センターは、ワクチンの接種を終えた人にも、効果を高めるための追加の接種を強く求めています。

アメリカではことし9月以降、新型コロナの新規感染者数は減少傾向が続いていましたが、11月に入って再び増加に転じ、CDCによりますと1日に報告される感染者の平均は8万3000人余り、新たに入院する人も1日あたり5300人余りとなっています。

来週には、家族や親戚などが集まって食事をする「感謝祭」が控えていて、アメリカ自動車協会はこの時期に旅行する人の数は感染拡大前の水準近くに戻ると予測しています。

また、12月のクリスマスの時期にも旅行や会食の機会が増えることから、感染のさらなる拡大が懸念されています。

CDCのワレンスキー所長は17日の会見で「この季節の最高のプレゼントは『健康』だ」と述べ、ワクチンを接種していない人にあらためて接種を呼びかけました。

CDCは、ワクチンの接種率が比較的高い州でも感染拡大の兆候が見られるとして、接種を終えた高齢者や基礎疾患のある人などに対し、効果を高めるための追加の接種を受けるよう強く求めています。

このほか、各州の保健当局も、追加接種の対象となる人を独自に拡大するなど、感染の再拡大への警戒を強めています。