投石や放水 ベラルーシ・ポーランド国境 移民集まり 混乱

旧ソビエトのベラルーシから、EU=ヨーロッパ連合の加盟国のポーランドに渡ろうと、大勢の移民が国境付近に集まっている問題で、現地では移民の一部がポーランド側に投石したり、移民に向けて放水が行われたりするなど混乱が広がっています。

ベラルーシ西部のポーランドとの国境付近には、中東などから来たとみられる数千人の移民が集まっていますが、ポーランドへの入国が認められず、厳しい寒さのなか行き場を失った状態となっています。

移民たちは越境の試みを繰り返していて、ポーランドの国防省は16日、ツイッターに「移民は石で兵士たちを攻撃し、フェンスを破壊してポーランド側に入ろうとしている」などと投稿しました。

公開された映像からは移民の一部が、ポーランド側に向けて石を投げる様子や、ポーランド側から放水を行って対応する様子が確認できます。

地元メディアはポーランドの警察官や兵士など9人がけがをしたと伝えていて、現地では混乱が広がっています。

移民の多くはドイツを最終的な目的地としているとみられ、ドイツのメルケル首相は15日、ベラルーシのルカシェンコ大統領と電話で会談し、問題への対応について話し合いました。

この問題をめぐってEUは、ベラルーシがこれまでにEUから科された制裁に対抗するため意図的に移民を集め、EU側に越境させようとしていると批判していて、ベラルーシに新たな制裁を科すことを決めています。