韓国 3回目のワクチン接種 60歳以上の人など最短で4か月後に

韓国政府は、60歳以上の人などを対象にした新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種について、全国の重症者の数が16日に過去最多となるなど、感染が収まらない状況が続いていることから、当初の予定を2か月短縮して、最短で4か月後に受けられるようにすると発表しました。

韓国は、今月から飲食店の営業時間の制限を解除するなど、新型コロナウイルスの感染防止のための規制を段階的に緩和しています。

しかし、16日の一日の感染者数は首都ソウルで過去最多の1436人、全国でも、これまでで2番目に多い3187人となり、全国の重症者の数も初めて500人を超えるなど、感染が収まらない状況が続いています。

このため韓国政府は、2回目のワクチン接種完了から半年が経過した60歳以上の人や、入院患者などを対象に進めている3回目の接種について、当初の予定を2か月短縮して最短で4か月後に受けられるようにすると発表しました。

また、50代についても、2回目の接種完了から5か月後に接種を受けられるようになり、年内には、全人口のおよそ4分の1にあたる1400万人近くが追加の接種を終える見通しだということです。

韓国では、これまでにワクチン接種を終えた人の割合が78.4%と、日本とほぼ同じ水準ですが、早い段階で接種を終えた高齢者などの間で、いわゆるブレークスルー感染が広がっているという指摘が出ています。