5~11歳への接種 “早ければ来年2月ごろに開始可能性” 厚労省

新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳への接種について厚生労働省は、この年齢への使用が承認された場合、早ければ来年2月ごろに接種を開始できる可能性があるとして、接種に向けた準備を進めるよう全国の自治体に通知しました。

国内で承認されているワクチンの対象年齢は、ファイザーとモデルナが12歳以上、アストラゼネカは18歳以上となっていて、10日、ファイザーは5歳から11歳も対象に加えるよう厚生労働省に承認を申請しました。

厚生労働省は現在、有効性や安全性を審査していますが、5歳から11歳への使用が承認された場合、早ければ来年2月ごろに接種を始められる可能性があるとして、接種体制の確保などを進めるよう全国の自治体に通知しました。

通知では、接種を行う医療機関の要件として、子どもや保護者に有効性と安全性を丁寧に説明したうえで同意の確認ができることや、子どもに副反応が起きた場合に適切な初期対応ができることなどを求めています。

5歳から11歳を接種の対象にすべきかどうかについては専門家の間でも意見が分かれていて、厚生労働省の分科会で議論が続けられています。

松野官房長官「丁寧に情報を共有し連携を」

松野官房長官は、午後の記者会見で「今後、子ども用ワクチンが薬事承認に至った場合には、早ければ来年の2月ごろから接種を開始できる可能性があることから、速やかに開始できるよう、きのう厚生労働省から自治体に対し、接種体制の検討をお願いした。今後、審議会における議論も踏まえ、子どもへの接種を開始することとなった場合には自治体や関係団体と丁寧に情報を共有し、連携していきたい」と述べました。