IOC トランスジェンダーなど 国際大会への参加資格の新指針

IOC=国際オリンピック委員会は16日、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの選手などについて、国際競技団体が大会への参加資格を作るうえで参考となる新たな指針を発表しました。

IOCでは、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの選手や、男性ホルモンの「テストステロン」の値が高い女子選手の国際大会への参加資格について、およそ2年かけて、250人を超えるアスリートや人権問題の専門家などとの議論を重ねてきました。

IOCは、この結果をまとめ、国際競技団体が国際大会の参加資格を作るうえで参考となる、新たに策定した指針を16日に発表しました。

指針では、
▽差別がないこと
▽公平であること
▽証拠に基づいたアプローチであることなど、
10の項目について、それぞれ基本的な考え方がまとめられていて「参加資格は選手が性のアイデンティティーや物理的な性の多様性によって、構造的に大会から排除されることがないように、公平性を持って作られなければならない」などとしています。

ことしの東京大会では、ウエイトリフティング女子にニュージーランドのローレル・ハッバード選手が、性別適合手術を受けたトランスジェンダーの選手として、初めてオリンピックに出場しました。

一方、ロンドン大会とリオデジャネイロ大会の陸上女子800メートルで金メダルを獲得した南アフリカのキャスター・セメンヤ選手は「テストステロン」の値が先天的に高く、薬の服用などで一定の値まで下げなければ、400メートルから1マイルの種目で国際大会に出場できないとする世界陸連の規定により、東京大会に出場できませんでした。