10月貿易収支 3か月連続の赤字 原油価格上昇などで輸入額増

10月の輸出額は、去年の同じ月より9.4%増えて、8か月連続で増加しました。
一方、原油価格の上昇が続いているため、輸入額も大幅に伸び、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3か月連続の赤字となりました。

財務省が17日発表した貿易統計によりますと、10月の日本の輸出額は7兆1840億円で、去年の同じ月より9.4%増え8か月連続で増加しました。

具体的には、アジア向けの鉄鋼や中国向けの半導体などの製造装置が伸びました。

その一方で、自動車の輸出額は、東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大の影響で部品の調達が滞り、減産が続いていることなどを背景に、去年の同じ月に比べて36.7%の減少と、大きく落ち込んでいます。

また、10月の輸入額は7兆2514億円で、去年の同じ月より26.7%増え、9か月連続で増加しました。

原油の輸入単価が、円建てで1年前に比べて82%余り上昇したことで輸入額の増加につながりました。

この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は674億円の赤字で、3か月連続の貿易赤字となりました。

松野官房長官「貿易収支の動向を注視」

松野官房長官は、午後の記者会見で「輸入額は、原油価格の上昇などを背景に、9か月連続増加となっている。こうした結果、貿易収支は、3か月連続の赤字となっており動向を注視していきたい」と述べました。

そのうえで「原油価格の高騰対策は、具体的な施策の検討を進め、今週中に取りまとめられる経済対策に盛り込むことにしている。原油価格の高騰が、企業や暮らしに及ぼす影響を注視するとともに、関係省庁が連携しつつ政府全体が機動的に対応していきたい」と述べました。